長崎市の青少年ピースボランティアが2日、県立盲学校中学部の生徒6人に音や触感を通じて原爆や戦争について知ってもらおうと、同市平野町の長崎原爆資料館で体験型の平和学習をした。
ピースボランティアは、被爆体験の継承を目的として活動する15~30歳の若者。市が2002年度から育成事業を続け、現在は228人が登録している。
この日は、長崎市のアルバイト、太田雅章さん(26)と長崎純心大1年の本多梨乃さん(18)の2人が参加。生徒たちと同年代の15歳で被爆した女性の体験手記を朗読した。
2人は空襲による被害を説明。これに合わせ、生徒たちは焼夷(しょうい)弾の実物大模型に触れた。
世界にはまだ、約1万4450発の核弾頭が存在することを音で実感してもらおうと工夫。「BB弾」と呼ばれる小さなプラスチックの粒を、核弾頭と同じ数だけ金属製のバケツに流し込んだ。
中学部2年の塩崎瑠菜さん(14)は「BB弾のザーという音を聞いて地球上には、核兵器がまだまだ多いと分かった」と話した。
触れて聞いて 平和学習 盲学校生徒、ピースボランティアと 長崎
- Published
- 2018/07/03 16:00 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 15:57 (JST)
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