免許試験場の窓口職員、更新に訪れた人の財布盗む 窃盗疑い任意で事情聴取

京都府警向日町署

 京都府警運転免許試験場(京都市伏見区)で、窓口業務を担当する府交通安全協会の60代女性職員が、免許更新に訪れた男性から財布入りのかばんを盗んでいたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。向日町署が窃盗の疑いで捜査し、女性職員から任意で事情を聴いている。

 捜査関係者によると、女性職員は23日午後3時ごろ、同試験場内に置かれていた男性所有の財布とかばんを盗んだ疑いが持たれている。男性は高齢運転者の免許更新に訪れていた。

 捜査関係者の説明では、女性職員は現金の入った財布を抜き取った後、かばんを別の場所に捨てた。男性が、かばんが無いことに気づいて同試験場に届け、向日町署が女性職員に任意で事情を聴いたところ、盗んだことを認めたという。

 府交通安全協会は「職員の行為は残念で、被害者に心からおわびする。事実確認をした上で、厳正に対処する」とコメントした。

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