大津出身の落語家・三遊亭わん丈さんが故郷で講演会 「悩んだ時は諦めるのも大事」

落語を交えて講演する三遊亭わん丈さん(大津市島の関・市民会館)

 大津市出身の落語家三遊亭わん丈さん(40)の講演会が21日、同市島の関の市民会館であった。巧みな話術で聴衆の笑いを誘いながら、家族や暮らしについて自身の経験や考えを語った。

 同会館が不定期で各界の著名人に講演してもらう「大津市民教養大学」の一環で、約100人が参加した。

 わん丈さんは、家族との向き合い方をテーマに講演し、「悩んだ時は『こんなもんだ』という風に諦めるのも大事」と語った。好きな言葉に「鏡は先に笑わない」を挙げ、「家族は朝起きて最初に会う存在。自分から笑いかけて意識を変えていかないといけない」と話した。

 後半は、恋わずらいで仕事が手に付かない男が主人公の古典落語「幾代餅」を披露し、聴衆の笑いを誘った。

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