部品巡る特許侵害で10億円賠償判決 日本電産子会社の訴え認める、東京地裁

日本電産本社(京都市南区)

 モーター大手、日本電産グループの半導体検査装置部品メーカー、ルス・コム(福岡県)が微細管の製法を巡って長野県のメーカー、ナンシンを訴えていた裁判で、東京地裁は14日、ナンシンによる特許侵害を認め、製法の使用中止と約10億870万円の損害賠償を命じる判決を言い渡した。

 ルス・コム側が特許侵害を主張したのは、半導体検査装置のプローブ(探針)に用いられるバレル(微細管)などの製法。半導体の微細化などに伴って需要が拡大している技術で、2019年に提訴していた。

 ルス・コムは、日本電産の半導体検査装置製造子会社日本電産リード(京都市)が09年に買収した。

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