京都・鴨川の赤い水「原因は染色排水」 京都市が発表 木の塊が下水管ふさぐ

下水管から流れ込んだ液体で赤く染まった鴨川(6日午後3時54分、京都市南区・勧進橋南側)

 京都市南区上鳥羽勧進橋町の鴨川で6日、赤色の液体が流れ込んだ問題で、京都市は7日、この液体は染色排水により着色されたものだったと発表した。

 京都市によると、液体が流出したのは雨天時に鴨川に排水する「雨水放流きょ」と呼ばれる管。当時、雨は降っていなかったが、木の塊などで下水管がふさがった状態となっていたため、液体が雨水放流きょを通じて鴨川に流れ出したという。

 流出が見つかったのは6日午後2時半ごろ。勧進橋の南西にある雨水放流きょから鴨川に赤色の液体が大量に流れ込み、右岸沿いに滞留した。京都市が水質を調べたところ、有害物質は排水基準以下で、魚などへの影響も確認されていないという。

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