全車線利用、白バイ配置を提言 自転車レース事故で再発防止策

報告書の内容を説明する安全対策検討会の武藤俊雄座長=4日午後、札幌市中央区

 北海道で2023年9月、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」の出場選手が車と衝突して死亡した事故を巡り、主催団体が設置した安全対策検討会が4日、再発防止策を報告書にまとめ、公表した。従来片側1車線で行ってきたレースを2車線全幅利用に変更することや、車両のコース進入を防ぐための白バイの配置などを提言した。

 レースは例年9月に開催されるが、昨年は事故を踏まえた対策が間に合わずに見送られた。提言を受け、主催するツール・ド・北海道協会は「内容を検討し、これからどうするかを考える」と説明。今年の開催は未定だとした。

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