群馬県、カスハラ防止条例成立 北海道、東京と同時施行へ

カスタマーハラスメントを防ぐための条例などを可決する群馬県議会本会議=19日午前

 客が理不尽な要求や迷惑行為をするカスタマーハラスメント(カスハラ)を防ぐための群馬県条例が、19日の県議会本会議で全会一致により可決、成立した。同様の都道府県条例の成立は東京、北海道に次いで3例目。いずれも罰則規定はなく、4月に施行される。

 群馬県条例はカスハラについて「就業環境を害するもの」と定義。暴行や脅迫といった違法行為の他、正当な理由がない過度な要求や暴言、長時間の拘束など法的な取り締まりが難しい不当な行為も含めた。顧客らの責務として、就業者への言動に必要な注意を払うよう求めた。

 盗難車の持ち込みなどが一部で指摘される中古車解体・保管施設を規制する条例も成立した。

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