
【エルサレム共同】イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザに大規模空爆を実施した。カッツ国防相は声明で「ガザでの戦闘を再開した」と宣言。ガザ保健当局によると、少なくとも404人が死亡した。1月に停戦合意が発効して以降、最悪の被害で、イスラム組織ハマス幹部は「一方的な停戦合意破棄だ」と非難。停戦合意は発効から2カ月で崩壊の危機に直面した。
ハマスが報復攻撃に踏み切れば、暴力の連鎖に再び陥る恐れがある。15日に米軍が空爆を開始したイエメンの武装組織フーシ派など、ハマスと連帯する親イラン勢力の反撃も懸念される。
イスラエル首相府は声明で、ハマスが人質解放を拒否し、米国の停戦案を全て却下したためネタニヤフ首相が攻撃を指示したと主張。「今後、軍事力を強化してハマスに対峙する」と強調した。
イスラエル軍は18日未明にガザ北部から最南部ラファまでガザ全域を空爆。その後、イスラエル境界に近いガザの一部の住民に退避を要求した。攻撃を拡大する恐れがある。パレスチナ通信によると、大勢の住民が退避を開始した。
