JR北海道は13日、根室線の一部区間で、線路の見回りを行う作業員が列車を止める「線路閉鎖」の前後にも、社内の規定に違反して線路内に立ち入る運用が常態化していたと発表。北海道運輸局は口頭で再発防止を求めた。同社は安全対策について社内で虚偽報告があったとして運輸局の臨時監査を受けるなど、安全管理体制が問われる事案が続いている。
JRによると、問題があったのは根室線札内―厚内間で、池田町にある「池田保線管理室」の所属社員から昨年10月に報告があり発覚。複数の社員が数年間にわたり、列車が遅れるなどすると時間通りに終わらないため、列車が通る時間を把握した上で立ち入っていたという。