
【ブリュッセル共同】トヨタ自動車は12日、欧州で2025年に電気自動車(EV)を新たに3車種発売すると発表した。品ぞろえを拡充し、先行する米テスラや中国勢に対抗する。欧州で現在約5%のEV販売比率は26年に20%となる見通しだったが、27年にずれ込む可能性があるとした。
ブリュッセル近郊で6日に開いた発表会で、EV3車種を披露した。「bZ4X」はデザインに手を加え、走行性能を高めた。日本でも年内に発売する。「C―HR+(プラス)」は1回の充電で約600キロ走行できるモデルを用意。スズキと共同開発した「アーバンクルーザー」も紹介した。
欧州では26年までに「トヨタ」ブランドでさらに3車種のEVを追加する。EV販売比率が20%に達する時期は、一部の国での購入補助金打ち切りや充電インフラ整備の遅れを背景に、見込みから1年遅れる可能性がある。
欧州法人の中田佳宏社長は共同通信などのインタビューに応じ、日本などから輸出するEVが一定の販売台数を確保できれば欧州での生産を始める意向を示した。