【ブリュッセル共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が11日発表した2024年12月期決算は、純利益が前期比32.8%減の107億2100万ユーロ(約1兆7千億円)だった。競争が激化する中国市場での販売不振が響いた。
グループ世界販売台数は2.3%減の902万7千台にとどまった。首位を競うトヨタ自動車は約1082万台で、大きく差をつけられている。
リストラ関連費用の計上も利益減少につながった。VWは電気自動車(EV)への転換を進めてきたが、欧州などで普及が想定を下回る。コスト削減を急いでおり、今年2月には傘下の高級車ブランド、アウディのブリュッセル工場を閉鎖した。