
米ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議に参加するため、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の被爆者が2日に日本を出発する。被団協は昨年、ノーベル平和賞を受賞。被爆80年の今年は「証言の大運動をしたい」と意気込む声も出ている。非政府組織(NGO)の若者や国会議員も渡米し、原爆投下国で廃絶に向けて活動する。
会議は現地時間3~7日に開催。被団協は、いずれも事務局次長の和田征子さん(81)=横浜市=と浜住治郎さん(79)=東京都稲城市=を派遣する。広島の胎内被爆者の浜住さんは会議初日に演説予定で、「被団協の歩みや胎内被爆者の存在を知ってもらいたい」と意気込む。長崎で被爆した和田さんは、大学や教会で証言を行う。
広島市出身の被爆者でカナダ在住のサーロー節子さん(93)も渡米するという。
東京、広島、長崎の高校生平和大使3人は、現地の高校生と交流。一般社団法人「核兵器をなくす日本キャンペーン」は事務局の浅野英男さん(28)らが現地から連日オンラインで中継する。