ウクライナの安全保証せず トランプ氏、初の対面会談へ

26日、米ホワイトハウスで閣議を開催したトランプ大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は26日、ウクライナに対し、ロシアとの戦争終結後「安全を保証するつもりはほとんどない。欧州に担ってもらう」と述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領が28日に訪米し、ウクライナの鉱物資源の共同開発に関する米国との合意文書に署名することが決まったと表明した。2期目就任後、両氏の対面会談は初めてとなる。

 ウクライナの安全保障へ米国の関与を求めるゼレンスキー氏との間には隔たりがあり、首脳会談で焦点となりそうだ。

 AP通信によると、ゼレンスキー氏は26日の記者会見で鉱物資源の合意は安保も含めた包括合意の予備的な措置だと指摘。「この合意は米国とのより幅広い合意の一部だ。将来の安保の一部になり得る」と主張した。

 ゼレンスキー氏は首脳会談で、将来のウクライナの安保には米国の関与が不可欠だと訴える見通し。一方、トランプ氏は26日、鉱物資源開発に米国が関われば、それ自体が「自動的な安保」と同等の効果をもたらすとの認識を示した。

米ニューヨークで面会したトランプ氏(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=2024年9月(ロイター=共同)

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