
【ワシントン共同】トランプ米大統領は25日、外国人の富裕層向けに永住権を500万ドル(7億5千万円)で「販売する」と表明した。ホワイトハウスで記者団に述べた。新たな制度の名称は「トランプ・ゴールドカード」で、ラトニック商務長官は既存の投資家向けのビザ(査証)を置き換えるものだと説明している。
米国では特定の地域に80万ドル以上の投資をするなどの基準を満たした投資家に永住権を付与するビザがある。トランプ氏は「米国永住権(グリーンカード)に似ているものだ。富裕層や優れた才能を持つ人々が市民権を得るための道になる」と説明。カードを得る人は「たくさんのお金を使い、税金を納め、多くの人を雇用するだろう」とも述べた。
記者団からロシアの新興財閥オリガルヒが購入できるかどうか問われると「可能だ。彼らはかつてほど裕福ではないだろうが、500万ドルは賄えるだろう」と話した。バイデン前政権はロシアのウクライナ侵攻を巡り、オリガルヒに制裁を科した。