核禁止条約会議見送り、情けない 被団協・田中熙巳代表委員が言及

衆院予算委の中央公聴会で意見陳述する被団協の田中熙巳代表委員=25日午前

 ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(92)は25日、衆院予算委員会の中央公聴会に出席し、3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議への政府のオブザーバー参加見送りについて「情けなく残念だ」と述べた。

 田中さんは、政府が戦争被爆国の役割を果たしていないと強調。日本の被爆者援護の経験を会議の場で共有すべきだと主張した。

 意見陳述では、戦争被害は国民が等しく我慢すべきだとの政府の「受忍論」について「市民の被害をどうするのかが国会で語られていない。被害が大きい市民に我慢をさせるのは間違っている」と語った。

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