
【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは21日、連邦捜査局(FBI)が捜査官ら最大1500人を地方支部に異動させ、ワシントンの本部を縮小する計画に着手したと報じた。トランプ大統領がFBI長官に指名したカシュ・パテル氏が同日、宣誓して就任。これに先立ち、パテル氏は職員に宛てたメッセージで「本部業務の合理化」を最優先事項に挙げた。
トランプ政権はFBIや司法省の捜査官を解雇するなどして、捜査機関を意のままに操ろうと改革を推進。今回の計画は、国家安全保障や政府が絡む汚職の捜査を担うFBI本部の弱体化を狙っているとみられる。
同紙によると、FBIの幹部らは21日、約千人の捜査官と事務職員を犯罪率が高い地域に異動させ、約500人を南部アラバマ州の拠点に再配置する計画を伝えられた。不法移民対策でFBIの役割を拡大する思惑もありそうだ。
パテル氏は就任宣誓式で「厳格な憲法上の監視の下、責任を果たす」と述べた。過去には、バイデン前政権がFBIを使いトランプ氏を攻撃したとの陰謀論も展開していた。
