
【ウィーン共同】旧ユーゴスラビアのコソボで9日、議会選(一院制、120議席)が実施され、開票率約90%の段階でクルティ首相(49)率いる与党「自己決定運動」が得票率41%を超え、第1党の維持が確実になった。クルティ氏は勝利宣言し、政権継続の意向を示した。ただ過半数には達しない見通しで、野党との連立交渉が長期化する可能性もある。
コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言した。米国や日本は同年に承認した一方、セルビアは認めずに対立が続くほか、中国やロシアも承認していない。
現政権は対セルビアで強硬姿勢を貫く。北部のセルビア系住民らの間で流通していたセルビアの通貨を禁止した。