海底炭鉱事故で遺族追悼、山口 式典後に潜水調査

長生炭鉱の潜水調査を終え、坑口から姿を見せた伊左治佳孝さん(左)=1日午後、山口県宇部市

 戦時中に朝鮮人を含む183人が犠牲になった山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」の水没事故を追悼する式典が1日、同市内で開かれた。日韓の遺族や両国の国会議員ら約450人が参列し、花を手向けた。また、市民団体が昨年発見した炭鉱の坑口から遺骨収集を目指す潜水調査も式典後に行われた。

 式典を開いた市民団体の井上洋子共同代表(74)は遺骨発見が政府の調査につながるとし「1片のご遺骨は必ず世論、政府を動かす力を持つ」とあいさつした。韓国の遺族からは「期待感を持てる」との声もあった。

 潜水調査では、入り口から約265メートル地点まで到達したが、遺骨らしきものは見つかってない。

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