札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」が、土地の開発や建築が制限される「市街化調整区域」で許可を得ずに開設されていたことが1日、市への取材で分かった。市によると、複数回にわたり行政指導を行ってきたが改善はみられないといい、今後、建物を撤去するよう命じることも検討している。
動物園は2005年に開業。敷地全域が市街化調整区域にあり、飼育施設などの建設には事前に許可を得る必要がある。市は04年から施設が建てられているのを確認し、運営会社に対し口頭や文書で注意してきたが、宿泊施設や飲食店など建物が増え続けているという。
このため市は、都市計画法に基づきすべての建物を対象に撤去を命じることも選択肢とし、会社側の対応を踏まえて方針を決定するとしている。
動物園側は取材に対し「詳細については週明けに市に確認する」とコメントした。
動物園のウェブサイトによると、多くの動物を飼育する体験型テーマパークをうたい、えさやりや抱っこなどで動物と触れ合えるとしている。