アプリ利用率で順位付け、福岡 市教委、上位30校を明示

福岡市教育委員会が市内の学校長宛てに配布した学習アプリ利用状況の表(画像の一部を加工しています)

 福岡市教育委員会が毎月、児童1人当たりの学習アプリ利用状況の平均値をグラフ化し、上位30校までを列挙した表を各学校長に配布していることが29日、分かった。校長が教員に配る学校もあり、有識者は「順位付けは学校を競わせるシステムとして働く」と批判。学習アプリの使用を巡る各校の自主・自律的な判断を妨げる可能性も指摘されている。

 政府の「GIGAスクール構想」により、全国の小中学生に1人1台の学習用端末が配備されている。市教委の担当者は「上位校を示すことで端末の使い方に悩む学校が、どの学校に相談すべきか判断する際の目安になれば」と話した。

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