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発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、一部浄水場から高濃度のPFASが検出された岡山県吉備中央町は28日、住民らを対象に公費で実施した血液検査の結果を公表した。PFASの一種PFOAが最大で1ミリリットル当たり718.8ナノグラム検出され、山本雅則町長は「米国のガイドラインで示されている1ミリリットル当たり20ナノグラムからすれば、高い数値」と述べた。
環境省によると、公費での検査実施は全国初。国は血中濃度の基準について、知見が不十分だとして値を定めていない。
分析したのは昨年11~12月に検査を受けた住民らのデータで、2~12歳の65人、13歳以上の644人の計709人分。
町は現在、当初の日程で受けられなかったり、新たに希望したりした2歳以上を対象に、2月にかけて追加検査を実施している。
吉備中央町では浄水場の水から、国の暫定目標値の28倍に当たるPFASを検出していたことが2023年に発覚。町は水源の切り替えや定期的な水質検査を実施しており、現在は検出されていない。
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