鉄道事業、地域ごとに管轄 JR九州、425駅を対象に

 JR九州が、4月1日から鉄道事業を地域ごとに管轄する「地区統括駅制」を九州全域で導入することが30日分かった。これまで福岡県だけで採用してきたが、各地区に統括駅を置いて計425駅を対象に社員を柔軟に配置する。機動的な利用客対応と業務運営につなげる。

 同社は統括駅制の導入で、各駅の勤務や業務内容の調整といった一部の権限を現場に移譲する。主要駅の朝夕のラッシュ時や繁忙時に近隣駅から社員を派遣しやすくなり、窓口や改札、ホームで対応する人員を増やせると説明している。

 JR九州はローカル路線の不採算や少子高齢化の加速を見据え、鉄道事業の固定費削減を急ぐ。

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