韓国籍タンカー転覆、8人死亡 山口・下関沖、2人不明

山口県下関市の六連島沖で転覆したケミカルタンカー「キョヨン・サン」=20日午前11時37分(共同通信社ヘリから)

 20日午前7時5分ごろ、山口県下関市の六連島沖に停泊していた韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン・サン」(870トン)から「船が傾斜している」と118番があった。門司海上保安部によると、タンカーは転覆し、外国人乗組員9人を救助したが、うち8人の死亡が確認された。2人の行方が分かっておらず捜索している。

 乗組員は計11人で、国籍はインドネシアが8人、韓国が2人、中国が1人。救助されたもう1人は命に別条はないという。

 タンカーは六連島沖にいかりを下ろして停泊中で、救助された9人全員が救命胴衣を着用していた。液体のアクリル酸約980トンを積んでいたが、流出は確認されていない。

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