中国、台湾統一へ圧力強化 米情報機関が報告書、摩擦の恐れ

 【ワシントン共同】米情報機関を統括する国家情報長官室は11日、世界の脅威に関する24年版の報告書を公表した。中国が台湾統一へ向けて圧力を強め、米国との間で深刻な摩擦が生じかねないと強調。軍事転用可能な物資の輸出を増やし、ウクライナ侵攻を続けるロシアを支えていると分析した。

 報告書は、中国が経済力や軍事力などあらゆる手段を用い、相手を自国の意向に従わせようとしていると指摘。米国による台湾支援に対し「より強力な措置」で対抗する可能性があるとし、台湾は米中衝突の「潜在的な火種」だと懸念を示した。

 報告書は中国やロシア、イランが11月の米大統領選に影響を及ぼそうとする可能性も指摘した。

© 一般社団法人共同通信社