不明漁船、和歌山沖の海底で発見 海保調査、20年12月に出港

第8しんこう丸

 愛媛県愛南町を2020年12月に出港し、三重県尾鷲市の尾鷲港に向かう途中で行方不明になった漁船第8しんこう丸(199トン)が和歌山県すさみ町の南西沖合の海底で発見されていたと8日、第5管区海上保安本部(神戸)が発表した。船長戸田源二さんら6人の行方はいまだに分かっておらず、5管は沈没の原因を調べる。

 5管によると、海洋研究開発機構が22年2月に行った海底調査で、和歌山沖付近に船舶らしき物を確認。5管が今年2月、民間調査船と遠隔操作型無人潜水機(ROV)で調査した結果、船に第8しんこう丸の文字を確認した。

 漁船には沈没原因の特定につながるような損傷は見つかっていない。

和歌山県すさみ町の南西沖合で確認された第8しんこう丸=2月(第5管区海上保安本部提供)

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