いじめ対応教員に賠償命令、大分 私立高、生徒は自主退学

 大分県の私立高に通っていた女性がいじめを訴えたのに学校側が適切に対応せず、退学を余儀なくされたとして、学校法人と教員2人に約218万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大分地裁は1日までに法人と教員1人に計33万円の支払いを命じた。「具体的に確認せず相互に謝罪を提案した対応は適切ではなかった」と教員個人の賠償責任も認めた。

 武智舞子裁判長は判決理由で女性が「死ね」「退学しろ」といった直接的で極めて悪質な暴言や悪口を言われ、心身の苦痛を感じていたとして、いじめに該当すると認定した。 学校法人と教員の代理人弁護士は取材に「一部、責任が認められたことは不満」と述べた。

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