トヨタ、鋼材加工賃を引き上げ 部品の買い取り価格に反映

 トヨタ自動車が2024年度上半期(4~9月)に仕入れ先の部品メーカーに支払う鋼材加工賃を引き上げる方針を決めたことが29日、分かった。トヨタの大きな利益を還元する取り組みの一環とみられ、部品の買い取り価格に反映する。

 一方、トヨタが鉄鋼メーカーからまとめて仕入れ、各部品メーカーに供給する自動車用鋼材の価格は3半期連続で据え置く。日本製鉄と半期ごとに実施している価格交渉は引き上げでまとまったが、上昇分はトヨタが負担することにした。

 トヨタは仕入れ先が賃上げなど「人への投資」に使う費用を実質的に負担する取り組みも24年度上半期に実施。部品の価格改定は全体として値上げとなる。

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