北朝鮮、地方工場の新設開始 金正恩氏、経済振興遅れを反省

工場の着工式で、くわ入れを行う北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(手前右から2人目)=28日、平安南道成川郡(朝鮮中央通信=共同)

 北朝鮮メディアは29日、金正恩朝鮮労働党総書記が28日に平安南道成川郡で工場の着工式に出席したと報じた。停滞する地方経済の振興に向け、今後10年間で毎年20地域に工場を新設する計画「地方発展20×10政策」の初事業。金氏は演説で、地方経済の立て直しが後手に回ったとして反省の弁を述べた。

 着工式では、党と軍の幹部らと一緒に金氏が自らくわ入れをした。金氏は演説で「今になってこの事業を始めるのかというじくじたる気持ちで、申し訳なくもある」と言及。北朝鮮の人口の大多数を占める地方の暮らしを向上させることが「非常に切迫した国家の重大事業だ」と強調した。

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