エネオス、社長に宮田知秀氏昇格 役員の飲酒監視ルールを新設

記者会見の冒頭で頭を下げるENEOSホールディングスの宮田知秀副社長(右)=28日午後、東京都千代田区

 女性への不適切な行為でグループの首脳3人が相次いで引責したENEOS(エネオス)ホールディングス(HD)は28日、再発防止策を発表した。取締役が会食時に飲酒しすぎていないか、同行者が監視するルールを新設した。空席だった社長には宮田知秀副社長(58)が4月1日付で昇格する。

 宮田氏は東京都内で記者会見し「トップの人権に対する考え方が非常に甘いことが共通している」と不祥事の背景を説明し、謝罪した。自身については「一切起こさないと宣言する」と強調。社長昇格に当たって第三者機関に調査され、過去も問題はなかったとの認識を示した。

 22年8月に当時の杉森務会長が辞任。理由は女性への性暴力が疑われる行為だったと後に発覚した。23年12月に当時の斉藤猛社長、24年2月にはグループ会社のジャパン・リニューアブル・エナジーの安茂会長が女性にセクハラ行為をしたとして解任された。

 宮田 知秀氏(みやた・ともひで)東工大院修了。1990年4月東燃(現エネオスHD)。22年4月からエネオスHD副社長。大阪府出身。

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