米、LNG輸出許可を一時停止 環境影響分析、同盟国には供給

 【ワシントン共同】バイデン米政権は26日、気候変動や国家安全保障に与える影響を分析するため、液化天然ガス(LNG)の輸出許可を新たに出すことを一時的に停止すると発表した。自由貿易協定(FTA)を結んでいない国向けが対象。非締結国でも、欧州やアジアなどの同盟国には供給を続けると説明した。

 バイデン大統領は声明で、化石燃料からの脱却に向けて「さらなる行動が必要だ」と説明した。11月の米大統領選を念頭に「私たちは(エネルギー企業との)特別な利益に屈することはない」とも強調し、環境問題への対応が乏しい野党共和党との違いを訴えた。

© 一般社団法人共同通信社