米韓、対北朝鮮戦略を改定 10年ぶり、核使用抑止へ

定例安保協議の式典に臨む米国のオースティン国防長官(左)と韓国の申源シク国防相=13日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】米国のオースティン国防長官と韓国の申源シク国防相が13日、ソウルで定例安保協議を開催し、北朝鮮に対する抑止戦略を10年ぶりに改定した。米韓の共同声明によると、北朝鮮の核兵器使用に対処するもので「米国の核能力を含む軍事力を活用する」内容という。

 協議後の共同記者会見で、申氏は「北朝鮮がもし戦争を挑発したら、(米韓の反撃により)金正恩政権がなくなり、韓国主導の自由民主主義に基づく統一が得られる」と述べた。オースティン氏は「国際秩序の規則を脅かす中国やロシアの行動」についても議論したとし「民主主義の3カ国で、インド太平洋の安定と平和のため協力を続ける」と強調した。

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