米印、装甲車の共同生産で合意 中国に対抗、ロシア依存低減も

10日、ニューデリーでの外務・防衛閣僚協議を前に写真に納まる(左から)オースティン米国防長官、ブリンケン米国務長官、インドのシン国防相、インドのジャイシャンカル外相(共同)

 【ニューデリー共同】米国とインドはニューデリーで開いた外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で、米軍装甲車ストライカーのインドでの共同生産で合意した。同国メディアが10日、米国防総省高官の話として報じた。インドは、国境の係争地を巡り関係が悪化した中国に対抗するためストライカーを配備する考え。

 インドは兵器の多くをロシアからの輸入に頼っており、対ロ依存を低減する狙いがある。米国は日米豪印の協力枠組み「クアッド」の一角であるインドとの防衛協力を深め、対中包囲網の強化を図る。

 インドと中国の両軍は2020年、係争地を巡って衝突し、双方に死者が出た。

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