襲撃事件の回顧録、出版へ 英作家ラシュディ氏「ナイフ」

サルマン・ラシュディ氏の回顧録「ナイフ」(ランダムハウス提供・AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米東部ニューヨーク州で昨年8月、刃物で襲われ片目を失明した英作家サルマン・ラシュディ氏(76)が、事件に関する回顧録「ナイフ」を来年4月16日に出版することが分かった。AP通信が11日、伝えた。

 ラシュディ氏は「何が起きたのか受け止め、暴力に作品で応えるため、私にとって必要な本だった」とする声明を出した。250ページ以上に及ぶ回顧録は英語で、米出版最大手ペンギン・ランダムハウスから出版される。

 ラシュディ氏の小説「悪魔の詩」を巡っては、イランの最高指導者だった故ホメイニ師が1989年、イスラム教を冒涜しているとして一方的に死刑を宣告した。

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