インドの今描く作品に大賞 山形国際映画祭

「山形国際ドキュメンタリー映画祭」のインターナショナル・コンペティション部門大賞を受賞した「何も知らない夜」のワンシーン(同映画祭提供)

 山形市で開催中の「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で11日、受賞作品が発表された。長編を対象とした「インターナショナル・コンペティション部門」では、カースト制度や反政府運動などからインドの現在を描き出したパヤル・カパーリヤー監督の「何も知らない夜」が大賞に輝いた。

 カパーリヤー監督は「受賞の知らせに感激している。自分たちが経験した時間を記憶にとどめておきたかった」とコメントを寄せた。

 アジア地域の作品から選ぶ「アジア千波万波部門」の最高賞には、クーデターで自由が失われたミャンマーの若者の姿を映し出した匿名監督の「負け戦でも」が選ばれた。

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