中国、EV部品に国産使用を指示 半導体など、日米欧を排除

広州国際モーターショーで展示された比亜迪(BYD)のEV=2022年12月、中国広東省広州市(共同)

 【北京共同】中国政府が中国の電気自動車(EV)メーカーに対し、半導体などの電子部品に国産を使用するよう指示していたことが17日、分かった。外交筋が明らかにした。急速に普及するEVのサプライチェーン(供給網)を中国企業で完結させ、日米欧の部品企業の排除を進める狙いがあるとみられる。

 世界最大市場で日本の自動車メーカーのEV戦略や中国企業との協業に影響する恐れもある。

 外交筋によると、中国工業情報省の閣僚経験者が昨年11月、中国の自動車メーカーを集めた会合で、EV半導体などで国産部品を使用する数値目標を立てるよう指示した。達成できない場合は罰則を科す可能性もあるという。

 また車載用電池で世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)に対し、対外投資の際は100%出資企業を設立するよう求めたという。他国企業が参画しないようにし、技術の流出を防ぐ狙いとみられる。CATLはドイツやハンガリー、インドネシアで工場建設を進めている。

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