オープンハウスが同業買収 暴力団利益供与の三栄建築

 不動産会社のオープンハウスグループは16日、東証プライム上場で同業の「三栄建築設計」を買収すると発表した。株式公開買い付け(TOB)などを経て完全子会社化を目指す。買収額は約430億円。三栄建築は、大株主の創業者が指定暴力団に利益供与したとして会社法違反(特別背任)容疑で警視庁に書類送検されており、経営が不安定になっていた。

 TOBは17日から9月28日まで。1株2025円で買い付ける。約64%を保有する三栄建築の創業者側がTOBに応募するほか、三栄建築の現経営陣も買収への同意を決めた。

 オープンハウスは、創業者の影響をなくして三栄建築の再建を図る。

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