中国不動産大手、4千億円赤字へ 遠洋集団、市場低迷で収益悪化

 【北京共同】中国不動産大手の遠洋集団は14日、2023年1~6月期の純損益が最大200億元(約4千億円)の赤字になる見通しだと発表した。不動産市場が低迷し、収益が悪化した。利払いが滞った遠洋集団の米ドル建て債券の取引が停止されたことも明らかになった。

 中国では、中国恒大集団の経営危機に続き、不動産大手の経営問題が相次いで表面化している。

 恒大が外貨建て債務の再編計画の合意取り付けに時間がかかっているほか、碧桂園は10日、今年1~6月期の純損益が最大550億元の赤字になるとの業績予想を発表した。碧桂園も米ドル建て債券の利払いが履行できず財務状態の悪化が報じられている。

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