ファーウェイ、初の鉱山AI 安全性向上、山東省で公開

中国山東省の炭鉱の坑内作業。ドリルから得られた情報を基にAIが監視する=19日(共同)

 中国通信機器大手華為技術(ファーウェイ)は19日、鉱山のデジタル化に活用する人工知能(AI)の大規模モデルを山東省の炭鉱で初めて商用化し、記者団に公開した。ロボットを使った無人化や、坑内のデータ管理で効率性や安全性を高める。

 鉱業が盛んな中国では、鉱山での事故減少や作業効率の向上が課題となっている。ファーウェイは現場作業から得られたデータをAIで分析、監視するほか、ロボットを活用して鉱山労働者の人数や負担を減らすことを可能にした。

 ファーウェイは、「チャットGPT」のような対話型AIとは異なり、金融やインフラなどの事業向けにAIを開発。安定収益を確保する方針だ。

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