円下落、一時144円70銭 7カ月半ぶり安値更新

 29日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=144円70銭と、昨年11月以来約7カ月半ぶりの円安ドル高水準を更新した。日米の金融政策の違いが意識され、円売りドル買いが優勢だった。政府、日銀による為替介入を警戒し円が買い戻される場面もあった。

 午後5時現在は前日比24銭円安ドル高の1ドル=144円31~33銭。ユーロは27銭円高ユーロ安の1ユーロ=157円52~56銭。

 28日にポルトガルで開かれたシンポジウムで、FRBのパウエル議長が利上げの必要性を示唆した一方、日銀の植田総裁は大規模な金融緩和維持の妥当性を説明したことで方向性の違いが改めて注目された。

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