岸田首相「次は台湾ではないか」 中国念頭か、バイデン氏発言紹介

岸田首相

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は28日、岸田文雄首相と以前会談した際、岸田氏がロシアのウクライナ侵攻を念頭に「18万5千人の軍隊が他国を侵略している。次はなぜ台湾ではないのか」と述べたと紹介した。ロシアと戦略的協力関係を結ぶ中国が台湾に侵攻する可能性に言及したとみられる。中西部シカゴで支持者を前に演説した。

 松野博一官房長官は日本時間29日の記者会見で「コメントは差し控えたい」と述べた。その上で「台湾を巡る問題が対話により解決されることを期待するのがわが国の一貫した立場だ。日米首脳会談などで台湾海峡の平和と安定の重要性について認識を共有している」と語った。

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