『カーライル ニューヨークが恋したホテル』 セレブ達の逸話に大コーフン

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 ニューヨークにある1930年にオープンした老舗ホテル「The Carlyle, A Rosewood Hotel」の魅力に迫ったドキュメンタリー。『セックス・アンド・ザ・シティ』のファンの方は、映画版で主役のキャリーがジェニファー・ハドソン演じるアシスタントのルイーズと失恋について語り合うバーを覚えていますか? カーライルホテルは、その有名なバー「Bemelmans Bar」のあるホテル。わたしも宿泊したことはないけれど、SATCファンなのでそのバーに行ってSATC気分を味わったものです。

 映画のロケ地としても知られているほか、多くの映画スターやセレブリティに愛され続けてきたカーライル。本編では、ニューヨーカー代表のウディ・アレンを筆頭に、ウェス・アンダーソンやジョージ・クルーニー、ナオミ・キャンベルなどの有名人が続々登場。「この人知っている!」レベルの人たちがたくさん登場するし、それぞれが話す内容も映画ファンにとってはワクワクする話ばかり。本当に素敵なホテルで、クラシカルな音楽を聞いているだけで特別な気分を味わえます。

 ニューヨークにもどんどん近代的なデザイナーズホテルがオープンしていますが、こういう老舗ホテルをセレブたちが大切にしていることは素晴らしい。近代的なシネコンの影響で、どんどん閉館していく名画座しかり。古き良き建造物を残していくには、人の温かさがとても大切なんだなと実感しました。それにしても、めちゃくちゃ気になるのは、セレブが語る感動的なまでのサービスの数々は、もしわたしみたいな田舎もんが一泊しても受けられるものなのでしょうかってこと! ★★★★☆(森田真帆)

監督・脚本:マシュー・ミーレー

出演:ジョージ・クルーニー、ウェス・アンダーソン、ソフィア・コッポラ

8月9日(金)から全国順次公開

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