LSD『ラビリンス、シーア&ディプロ・プレゼンツ…LSD』 3人の天才による現代のスーパーグループ

LSD『ラビリンス、シーア&ディプロ・プレゼンツ…LSD』

 人気ロック・スターが集まって生まれたのが70年代のスーパーグループ、しかし現代はそれとは全く趣が変わったスーパーグループを創りました。ビヨンセやブリトニー・スピアーズにも曲を提供しているシンガー・ソングライターのシーア、マーク・ロンソンとのユニットで今年グラミーを受賞したプロデューサーのディプロ、UKのシンガー/ラッパー/プロデューサーのラビリンス、このトップ・ライター、シンガー、プロデューサー3人によるクリエイティヴ・グループがそれで、個々の頭文字を取ってLSDと名づけられました。ヒット曲「シャンデリア」に代表されるキャッチーな曲と唯一無二の歌声で日本でも人気のあるシーアが映画『ワンダーウーマン』のエンディング・テーマをラビリンスと共作、後にディプロに声をかけたことからこのプロジェクトがスタートしました。本作は、18年5月からサイケな動画と共に順次ネットで配信されてきたシングルなどをアルバムにしたもの。8月に配信された「サンダークラウズ」はCMに起用され日本でもヒットしました。

(ソニーミュージック・2200円+税)=北澤孝

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