インスタ映えのコツとは? インフルエンサーに質問

2017年12月10日に開かれた出版記念イベントで、会場の様子をスマホで撮影する女性たち

 2017年、流行語年間大賞にも選ばれた「インスタ映え」。ホテルのナイトプールも、あちこちのカフェでイチゴやクリームがてんこ盛りになったスイーツも「インスタ映え」するのが人気の理由の一つだ。そんなインスタ映えする写真はどうやって生み出されるのか―。このほど発売された本「自分もSNSもかわいすぎてツラい」(ダイヤモンド社)は、インスタを意識した写真を撮るためのコツを紹介している。

 東京・青山通り沿いの会場で開かれた出版記念のイベント。集まったのは人気のインスタグラマーら。白いクリスマスツリーを取り囲むように天井には、ピンクや白の風船が浮かぶ。会場を見渡すと、スマホを片手にそこかしこで撮影会が始まっている。ツリーの前、風船の近くや大きなクマのぬいぐるみの前。撮り合いをしたり自撮りしたり。どこからともなく「かわいい」「うまく撮れない」という声が聞こえてきた。

 あらためてだが、インスタは、写真共有アプリ「インスタグラム」のこと。特に、投稿をチェックしている人(フォロワー)の数が多い投稿者は、影響力があるとして「インフルエンサー」とも呼ばれる。

 会場を訪れたインフルエンサーの1人で、フォロワー数3万2千人以上の人気インスタグラマー佐藤瀬奈さんに、「例えばこれなら、どう撮ればいいですか?」と、マカロンを載せたお皿が段になったスタンドを前に尋ねた。

 すると「(被写体を)画面の真ん中に入れずに、3分の2に収まるように」とスマホでパシャリ。少し上から撮ると、周囲にいる人の足元が入るので「パーティー感が出ますよ」。なるほど、ポストカードにありそうな、おしゃれな写真!

 本の企画の基となったのは、インターネット総合サービス「エキサイト」が実施したインスタに関する実態調査だ。

 本の企画の基となったのは、インターネット総合サービス「エキサイト」の運営する美容やファッションなどの情報メディア「ローリエプレス」が実施したインスタに関する実態調査だ。

 ローリエの利用者で、インスタを使用している女性約200人を対象にしたアンケートによると、自身のインスタのタイムラインを自己評価すると「もっと統一感を持たせたい」との回答は53.6%で最も多かった。次に多かったのは「投稿するネタ選定が下手だなと思う」で40.3%と不満を抱えていることがうかがえる。一方、「かわいくできていて満足」は10.6%だった。

 そうしたインスタの悩みも反映しつつまとめたという本。「そこまでインスタ映えは意識していないし…」という人にも役立ちそうな情報も。

 自撮りするときは斜め上から撮る、集合写真でかわいく写るポーズ―。今度やってみようかな。(萩原里香・共同通信記者)

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