“星空カフェ”にようこそ-。長崎国際大の天文同好会が、佐世保市のパレスハウステンボス内にある「パレスティーサロン」で、一室の照明を暗くして壁に掲げた暗幕に無数の光を点灯させ冬の星空を再現した。2月末までロマンチックな雰囲気が楽しめる。
パレスハウステンボスが地元の大学生と一緒に盛り上げようと初めて企画。同好会は毎年学園祭で披露している星空を再現した展示が好評で、依頼を受けた。
一つ一つの“星”は、暗幕の穴からのぞく光ファイバーケーブルの先端で表現。約1500本を光源から伸ばした。拡大した星図を参考にして、冬に見ることができるオリオン座やおおいぬ座、こいぬ座の配置も忠実に表現している。
カフェとして営業するため、すべてを真っ暗にすることができず、明るさの調整には苦労した。明るい星は、ケーブルの太さや束ねる数を変えてより輝かせるよう工夫を加えた。店内には、同好会が撮影した星空の写真パネルも展示している。
部長の中山貴博さん(26)=薬学部3年=は「初めての試みでなかなかできない経験。お客さんには店内の雰囲気を楽しんでもらって、星を眺めることに興味を持つきっかけになればうれしい」と語った。