カピバラ湯ったり 5動物園で長風呂対決 バイオパークは5位

 長崎、静岡、埼玉、栃木、石川5県の5動物園は8日、飼育するカピバラが露天風呂に漬かる時間の長さを競うイベントをそれぞれ現地で開催した。長崎県西海市西彼町の長崎バイオパークは8分56秒で、残念ながら最下位だった。

 スタート時間は各園で設定し、それぞれの「代表カピバラ」が風呂の湯に漬かり、上がるまでの時間を競った。バイオパークの代表は昨年に続き風呂好きのもみじ(雌9歳)。来園客から「がんばれ」の声援が送られる中、気持ちよさそうに目を細める姿に期待が膨らんだが、突如、別のカピバラに風呂から追い出されてしまった。

 伊藤雅男副園長は「残念だがトラブルはしょうがない」と肩を落としたが、「時間が短かった分、来園客には退屈せずに楽しんでいただいたのでは」と前向きに捉えた。

 1位は1時間36分17秒の埼玉県こども動物自然公園。那須どうぶつ王国(栃木)が1時間33分16秒で続き、伊豆シャボテン動物公園(静岡)、いしかわ動物園(石川)、バイオパークの順だった。

 長風呂対決は2013年に始まり、今年で6回目。昨年は「カピバラの露天風呂協定」を締結している長崎、静岡、埼玉、栃木の4園で実施したが、今年から石川が新たに協定に加わった。

露天風呂に漬かるカピバラのもみじ(手前)=西海市、長崎バイオパーク

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